神戸女学院創立150周年 、心からお喜び申し上げます。

初めて母校に足を踏み入れて、海外の小説にでてきそうな別世界に感動した日のことを今も鮮明に覚えています。入学して手にした聖書と讃美歌。パイプオルガンの響き。芝生の校庭。何もかもが新鮮でした。

学生の頃は当たり前で卒業後喪失感が強かったもの。毎朝歌う讃美歌。女学院では「歌うこと」は日常で、ずっと歌い通しのクリスマス讃美歌礼拝は最高でした。そしてイベント毎に余興で行われていた「スタンツ」。その場で作って演じる寸劇がどれも秀逸な出来で、見るのも演じるのも本当楽しかった。自由で自主性を重んじる校風と共に、素晴らしい文化だったと思います。

卒業後、活きているものといえば、やはり英語教育。英米文学やマザーグースなど、文化と一緒に語学を学ぶことで世界が広がり、私たちは国際社会の一員、みたいな意識がなんとなく刷り込まれたと思います。あとは、女性だからといって特に引け目を感じないところでしょうか。卒業後も優秀でプロフェッショナルな女性の方々に囲まれて働いています。

学生の間はあまりに日常でその魅力を忘れがちですが、女学院生活は唯一無二の経験でした。今後もこの学校で皆さんが豊かな成長期を過ごされることを心より願っています！